2019.07.19
一人ひとりがSDGs推進を誓う!関西大学SDGsフォーラムを開催しました。
千里山キャンパスで22日、関西大学SDGsフォーラムを開催し、学生や地域住民ら約800人が聴講しました。
本学では2018年12月に、学長の下に「KANDAI for SDGs推進プロジェクト」を設置し、SDGsがめざす「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」という世界規模の理念・目標に取り組んでいます。
フォーラムでは、まず学生の取組み紹介として、文学部4年次生の三宅沙也加さんが、「私はこれまで日本語ボランティアや清掃などの活動を行ってきた。当初は意識していなかったけど、ある挑戦をきっかけにそれらがSDGsとつながっていることに気づいた。もっともっとSDGsのことを学んでいきたいし、みなさんにも"自分ごと"に置き換えて、ほんの小さなことでもいいからできることに取り組んでほしい」とSDGs推進を訴えました。
つづいて基調講演として、SDGsビジネスアワード2017で大賞を受賞したフロムファーイースト株式会社代表取締役の阪口竜也氏が登壇。「社会に出ると想像のつかない楽しさがある」というメッセージを含ませながら、未来創造のための環境改善を目的に始めた「SDGsビジネス」の具体的な取組み事例を紹介しました。
そのなかで阪口氏は「SDGsはビジネスである」という強い言葉を発し、「従来の経済システムの尺度からみれば価値の低いことも、SDGsの視点から見れば実はすごく価値が高いものがある。そうした価値の逆転という発想がビジネスのヒント」と持論を展開。「社会のニーズは高く、大きな市場となっているSDGs。学生のみなさんも今から何かに取り組んでいれば将来絶対プラスになる。だまされたと思って取り組んでもらいたい」と説きました。
その後、草郷孝好教授(社会学部)や村川治彦教授(人間健康学部)らを交え、パネルディスカッションを実施。「ビジネスや市民社会のあり方」をはじめ、「SDGsをどのように"自分ごと"として捉えていけばよいのか」「関西大学としてSDGsにどう関わっていくのか」といったテーマについて、意見交換が行われました。三宅さんと同じく学生代表として壇上にあがった藤本帆香さん(政策創造学部3年次生)は「一言にSDGsといっても遠い存在のような気がするが、実は身近なものであるということを知ってほしい。学内においても、例えばごみの分別や学食の食べ残しをなくすといったことができる。日頃の小さな意識が大切だと思った」と語りました。
本フォーラムはこれで終わらず、会場内に設置されたポスターには、「今日からできる私のSDGs」として、参加者それぞれが考えたアイデアや決意が記された付箋が次々と貼られました。フォーラムに参加した政策創造学部1年次の女子学生は、「難しい問題だと思っていたけどその認識が変わった。SDGsに関心を持ち、周りにも伝えていきたい」と意欲を示しました。
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